2005年7月、ヨーロッパ最大のジャズフェス、
ノースシー・ジャズフェスティバルへ行ってきました。
何といっても、ものすごいミュージシャンが、ぞろぞろ出演するので、
もう行く前からわくわくしていた。
KLM航空で約11時間、あっと言う間にオランダ・アムステルダム空港に到着、
列車に乗り換え、フェスティバルが行われるハーグの駅に降り立つ。
トラム(路面電車)に乗り継いで、やっとホテル到着。
小さなかわいい、”ホテル・ミモザ”。フランス映画のミモザ館を思い出した。
こんもりとした森、その中をあふれるばかりに流れる川面、北海を見渡す海岸‥‥。
ゆったりとしたひとときを過ごす。
いよいよジャズフェスの始まり。
ものすごく大きな国際会議場に分かれて同時に沢山の演奏が始まる。
ANDREW HILL, BRAD MEHLDAU, BARRY HARRIS, STEFANO DIBATTISTA,
JEAN “TOOTS” THIELEMANS,McCOY TYNER,ARCHIE SHEPP,ROSWELL RUDD,
BENNY GOLSONN,CEDAR WALTON,AFROCUBAN ALLSTARS,
JIM HALL,JOHNNY GRIFFIN,ROY HARGROVE,MICHEL CAMILO,JOHN ZORN,
STEPS AHEAD,ROY HAYNES,JAMIE CULLUM,その他‥‥‥。
もうその他にも、聴くことのできなかったミュージシャンがいっぱい、
新旧分けへだてなく、すごい盛りあがり!
トゥーツ・シールマンスのハーモニカが、たまらなくせつなくひびく。
でもセッションになると子供のようにはしゃいでいた。
ジョニー・グリフィンの、欲も得もなく残りの人生を楽しんでいるような姿、忘れられない。
皆ミュージシャンを撮りまくっていたけど、私は心の中にしっかりと残しておこう。
毎日がジャズ漬けの3日間。
ジャズフェスが終わってノルウェーのオスロへ向かった。
最近日本にも、新進気鋭のノルウェーのミュージシャンが来日したようだが、
今スカンジナビアのジャズには、熱い視線がそそがれている。
やっと探した、学生街の倉庫のような建物の中で聴いた、
ノルウェーのアヴァンギャルトジャズ。
ギターとバリトンサックスのデュオだったけどすさまじい !!
この人たちがこれからの未来のジャズの担い手になるのかも。
とにかく北欧のジャズには要注目です。
ホテルのすぐ近くにライブハウスをみつけて入ってみた。
近所の人達だろうか、グラス片手にわいわいやっている、
カルテットはスタンダード、お金を入れるかごがまわってくる。
白夜なんです、いつまでも日が落ちない。(夜11時になってもまだ薄明るい)
ヨーロッパはいま夏休みに入っていて、家族づれの旅行者が多い。
とても簡素な服を着た、ブロンドの髪の少女が美しい。
オスロを列車で出発して、山の中腹で登山電車に乗り換え、
氷河や滝を眺めながら、山あいの小さな駅へ。
そこからフェリーに乗り、フィヨルドを大きく回っていく。
(切り立った岩と岩の間が、もっと狭く険しいのかと想像していたが、違っていた)
そして港へ到着、バスに乗り込み山を越え、ベルゲン行きの列車に連絡。
ベルゲンに着いた時は、大分遅い時間になっていた。
誰もが一度は行ってみたいと思う、美しい街ベルゲン。
ケーキで作ったような家が、山の中腹に点々と‥。
展望台に上ったり、教会に出かけたり、魚市場でサーモンを食べたり‥。
考えてみると、オランダの人は何か言ったあとにっこりする。
ノルウェー人は笑わないけど、丁寧に答えてくれる。
(ちなみにデンマークの人は、すれ違うときにっこりします)
私もこれから笑顔で生きていきたいと思う。
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