ザールフェルデン ジャズフェスティバルとオーストリアの旅

2012年8月22日~30日迄、

オーストリアのザールフェルデン(Saalfelden)

ジャズフェスティバルに行きました。

今年は日程が思うようにならず、

ヨーロッパの最も盛んな

ジャズフェスティバルの時期を

逃してしまいました。

 

22日、9時半のフライトで成田発、フィンランド(ヘルシンキ)経由。

 

ウイーン空港夕方着、この日はウイーンに1泊。

 

23日、早朝6時ごろウイーン西駅からザルツブルグへ。

ヨーロッパの汽車の旅、音もなく出発です....。

ゆったりとした車内、通る車内販売でコーヒーを。 

 

9時頃ザルツブルグ着。

歴史あるこの街で1泊。 

バスで逢った地元のおばちゃんと寿司の話で盛り上がる。

暑い昼。

  

雨の夜半、イタリア料理の店へ。渋いウエイター。

明日はジャズフェスへ。

 

24日、ドイツ国境に近い小さな駅、ザールフェルデンに降りる。 

 

やっと来たバスに乗って、ひとまずペンションへ。

会場から遠いが、清潔でかわいい部屋。

オーナーは若いご夫婦、子供2人とても愛らしい....。

 

教えられたバスの時間を間違えてしまったのか、

中々来ないバスを2時間も待ってしまった。

タクシーは全然来ない。ひたすら最終のバスを待つ。

やっと遠くに見えた時のうれしさ、感動ものです。

今思えば笑い話だけれど、都会では考えられない。

運転手さんが親切でいろいろ教えてくれ助かった。

 

ジャズフェスの会場に遅れてやっとたどりつく。

この日のお目当ては、アンリ・テキシュ・カルテット。

フィル・ウッズの"A live and well in Paris"を思い出す。 

 

帰りのタクシーがまたまた大変、街灯もなにもない

真っ暗な道に降ろされ、とても怖い思いをしてしまった....。

 

25日、朝のさわやかなこと、やっと気がついたのだが、

ここは周りが山々に囲まれ、冬はスキー夏はハイキングと、

とても空気のおいしい避暑地だった。

 

この夜はAACMが聴けたこと、最高の悦びだった。

1961年、この実験的な協会を設立した代表、 

ムハール・リチャード・エイブラムス(現81歳、P)

 

今年新作を発表した"Experimental-band"

ロスコー・ミッチェル他、すごい顔ぶれがフロントに。

こんなクリエーティブなグループ、日本では絶対に聴けない、絶対に。

思わず立ち上がって拍手。

一言逢ってYou are greatといいたかった、残念。 

ガードが固くて駄目だった、この辺はお堅い国柄。 

 

トリは高瀬アキ、強靭な西の秋吉敏子と言われている。

 

帰りはものすごい雨、中々来ないお迎えのタクシーを待つ。 

一緒だった地元の男性が、何度も連絡をとってくれた。 

  

26日、ジャズフェス3日目。 

ファラオ・サンダース&UGを聴く。

もっと観客と一体となって吹きまくるのかと思ったが、意外と音色おとなしめ、やはりお年のセイかなと。

足元一寸危ない感じ。あの鋭い白眼は健在でした。

長いあごひげも、あまり大衆受けしないでほしい。

 

今年で33回目、観客は会場の中も外もいっぱい、楽しそう。

屋台も沢山でて、みんなお祭り気分で賑わっていた。 

どの人もにっこりする、話しかけるととても礼儀正しい。 

 

27日、ウイーンに戻る。 

落ちついたこじんまりした街。

 

28日、名画″第3の男”のロケーションに使われたという、古い観覧車に乗る。

うーん、ここでオーソン・ウェルズが....。 

 

ウイーン最後の夜。

カフェで、とても感じのいいウエーターに逢う。

チップをはずんだら、はにかんだような笑顔が印象的。

隣にいた恋人らしきカップル、この街にぴったりだった。 

けっこう疲れた旅だったが、一期一会、逢えた人々の顔が忘れられない。