Jazzを聴きにサンフランシスコへ

 

   2004年2月11日から一週間、サンフランシスコへジャズを聴きに行きました。

 ビル・エヴァンス最後のライヴハウスだったキーストンコーナーもないし、サンフランシスコはあまりジャズが聴けないのではないかと思っていましたが、知る人ぞ知る場所で思わぬ拾いもの、本物のジャズを聴くことが出来ました。

 そこはサンフランシスコの中心街から電車で5~6個目にあるアシュビーという街、やっと見つけたのは、看板がなくて出演者の名前だけが小さく書かれている倉庫のような建物、恐る恐る中に一歩入って愕然としました。

 セシル・テイラーやマックス・ローチにインスパイアされたという同世代のトランペッパー、Eddie Galeのクインテット。

 すごかったです。めちゃくちゃ圧倒されました。

 彼以外のメンバーは皆若い人達なのだが、今なおゲットーの叫びが聞こえてくるような激しい演奏でした。(黒人運動と不安定なアメリカを反映した異色作、“Eddie Gale’s Ghetto Music”というアルバムがあることを後で知りました)

 ずっとやりつづけている、こんなにすごい人がいるんですね。感動しました。

 その他、“Yoshi’s”ではジョン・スコフィールド、ジャック・ディジョネット、ラリー・ゴールデングスがトニ・ウィリアムスのトリビュートをやっていたし、“Bruno’s”ではブラジリアンサウンドを聴きました。アシュビーの“Jazz House”では別の日にスタンダートジャズも聴きました。  

 風光明媚、温暖な気候、明るくフレンドリーな人々、さわやかなサンフランシスコはいろいろな思いを心の中に残させてくれました。