再びサンセバへ2016

 

7月18日から29日まで、スペイン・サンセバスチャンのジャズフェスティバル、そしてリスボンとミラノに行ってきた。

 

まず最初に、リスボンに降り立つ。 

坂道の多い美しい街、絵葉書のよう。

 

ポルトガルの名物料理が美味しい。 

 

レストランのウェイターのおじさんが面白く、今思うと懐かしい。

 

リスボンからサンセバスチャンまでは夜汽車の旅。

ことこととゆっくり走り、寝ているうちにいつの間にか朝になった。 

 

朝食の食堂車で、中年のボーイに中々雰囲気を感じた。

 

昼前に、列車はサンセバスチャンに到着。

2年ぶりだが全然変わっていない。

 

いよいよジャズフェスティバル。

 

前夜祭ではサイラス・チェスナット&バスター・ウィリアムス&レニー・ホワイトの無料ライブ。

 

翌日から屋内ホールで、

ブラッド・メルドー&ジョン・スコフィールドのライブ、

ヤン・ガルバレク・グループ

実はこのミュージシャンがもっとも聴きたかったのだ。(日本で聴きそびれていたので)

 

冒頭、"I TOOK UP THE RUNES"が始まり、胸がいっぱいに…

 

旧市街にある野外会場

 

ブランフォード・マルサリス(日本では最近殆んど聴けない)&カート・エリング

 

 

エリス・マルサリス

 

 

スティーブ・コールマン

 

アンコールでラヴィ・コルトレーンが登場 

 

 

ボボ・ステンソン

 

 

ダイアナ・クラール

 

他、ジャック・ディジョネット&ラヴィ・コルトレーン&マット・ギャリソンを聴くことができた。

 

特に印象に残ったのが、ブランフォードが父エリスの手を引いてステージを下りていて、ジャズはアメリカが生んだ最高の芸術だと言った彼の言葉を改めて思い出した。

 

 

サンセバでいただいた、素朴で美味しい食べ物ピンチョス

 

ジャズフェスに毎年来ているというドイツ人の男性と、2年ぶりに再会できた。

 

サンセバから飛行機を乗り継ぎ、最後、イタリアのミラノへ。

 

乗り継ぎもうまくいき、無事にミラノの空港についたが、乗客全員の荷物がターンテーブルに出てこず、みんなで長い間(1時間以上)待った。

やきもきしていたら「今荷物は(そちらに)向かっています」という意味の放送が流れた。

荷物が出てきたら待っていた人たちがいっせいに拍手、日本では考えられない…。

 

やっとホテルに落ち着き、ゆったりとした。

翌日、市内観光。

 

大聖堂ドゥオーモ。市内をバスで一周。

 

最後の夜はホテル前のレストランでイタリア料理を。さすが本場の味。 

 

あれこれあって疲れた旅だったが、思い残すことはない。

 

サンセバスチャンではほんとうにジャズを堪能した。

この土地が、スペインのどこよりも一番好きになった。

誰にでも声をかけて話しかける人々の優しさ、ビスケー湾の海辺の美しい景色、

いつまでも変わらないで…。

1966年に始まり今年で51回目、ヨーロッパ屈指の伝統あるサンセバスチャン・ジャズ祭を私は忘れない。